離乳食初期の粉末おかゆ・ライスシリアルのベビーフード比較(和光堂・まつや・ガーバー・カインデスト)

離乳食の最初のメニューはお米の10倍がゆですが、みなさんはどのように作りますか?

手作りの方もいると思いますが、忙しいパパママの中にはベビーフードを活用したいという方も多いと思います。

おすすめベビーフードを紹介する情報はたくさんありますが、保存が簡単な粉末タイプのおかゆやライスシリアルだけに絞って比較した情報が見つけられなかったので、シンプルにまとめてみました。

今回は和光堂まつや粉末おかゆと、Gerber(ーバー)とカインデストライスシリアルを比較して、それぞれの作り方やメリット・デメリットを紹介します。

目次を見るだけでも概要が分かるようにしていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

また、ベビーフードの活用をサポートするため、500種類以上のベビーフードを食材から検索できるアプリ「ベビーフーズ」も公開しています。

クリアした食材を記録しておけば、食べられるベビーフードを判定することもできます。

総務省で表彰もされたアプリになっておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

離乳食のベビーフード検索アプリ:ベビーフーズ

離乳食のベビーフード検索アプリ:ベビーフーズ

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目次

離乳食初期は粉末タイプがおすすめ!

ベビーフードといっても種類はさまざまで、おかゆだけでもたくさんあります。

瓶やパウチに入っている調理済みのタイプ粉末にお湯を加えるタイプなどです。

瓶やパウチタイプの方がそのままの状態で与えられるので便利と紹介されることがありますが、離乳食初期ではどうでしょうか。

離乳食初期の10倍粥は食べる量が少ないので、瓶やパウチに入っているおかゆを数日中に食べ切るのは難しいです。

食べきれない場合は残りを冷凍することもできますが、冷凍すること自体が手間に感じてしまう方も多いと思います。

私の場合は他の食材もできるだけ冷凍のものを利用して手間を減らしているため、冷凍庫のスペースを減らしたくないというのもありました(ベビーフードだけを活用した離乳食の進め方については、以下の「ベビーフードカレンダー」の記事で紹介しています)。

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そのため離乳食初期では、必要な分だけ作れて長く保存できる粉末タイプのおかゆやライスシリアルがおすすめです。

粉末おかゆとライスシリアルの違いって?

同じ粉末タイプのベビーフードでも、商品によって粉末おかゆライスシリアルなどの名前が付いていますが、何か違いはあるのでしょうか?

一般的には、

  • 粉末おかゆ ⇒ お米をシンプルに味わえる商品
  • ライスシリアル ⇒ お米に鉄分やビタミンなどの栄養素が添加されている商品

のように区別されることが多いようです。

そのため、どちらを選ぶかの基準としては、

  • 米そのものの味を楽しみたい場合 ⇒ 粉末おかゆ
  • 成長期に必要な栄養素を手軽に摂りたい場合 ⇒ ライスシリアル

のように考えるのが良いでしょう。

この違いを踏まえて、和光堂まつや粉末おかゆと、ガーバーカインデストライスシリアルを比較していきましょう。

比較表

メーカー和光堂まつやガーバーカインデスト
商品名手作り応援 おいしい米がゆ まつやのおかゆ 白米ライスシリアル シングルグレインライスシリアル はじめてのおかゆ
内容量5.0g×7袋 (個包装)
または
70g (大袋)
70g227g(8オンス)
または
454g(16オンス)
200g
食数※7食
または
14食
14食15食
または
30食
33食
アレルゲン大豆を使用 28品目不使用 大豆を使用28品目不使用
作り方80℃以上のお湯お湯/お水ミルク/母乳お湯//ミルク
鉄分記載なし記載なし1食(15g)あたり6.75mg1食(5g)あたり0.9mg
価格お手頃お手頃サイトによる高め
取扱店舗多め少なめ少なめ少なめ
一言手に入れやすい使いやすい鉄分豊富バランス良し
※食数は公式サイトに記載のもの。1食分の量が商品によって異なるのであくまで目安として考えるのが良い。

まずは各商品を表でまとめました。

詳細についてはこの後ご紹介していきます。

和光堂 手作り応援 おいしい米がゆ

和光堂のおかゆの作り方

離乳食初期の作り方

本品2.5g(大さじ1/2強)と80℃以上のお湯15ml(大さじ1)を混ぜて2~3分待ちます。

出来上がり量は17.5gになります。

大さじの代わりに小さじを使えば出来上がり量は17.5/3=5.83gで、だいたい小さじ1強くらいになります。

和光堂のおかゆのメリット

個包装タイプと大袋タイプが選べる

個包装タイプであれば外出時に利用しやすく、大袋タイプであれば食べる量を調整しやすいというメリットがあります。

使いたい用途にあわせて選べるのはとても便利です!

取り扱い店舗が多い

個人的な印象ですが、和光堂の米がゆはスーパーやドラッグストアで買えることが多いと思います。

急に必要になったときに、近場ですぐに購入できるのはありがたいですね。

和光堂のおかゆのデメリット

80℃以上のお湯が必要

お湯を入れるだけで作れるのは十分使いやすいと思います。

ただ、外出時などを考えると常温の水でも作れる方が便利かもしれません。

大豆が含まれている

アレルゲン「特定原材料に準ずるもの21品目」の1つである大豆が含まれています。

大豆のアレルギーがなければ問題ないと思いますが、初めてのおかゆとして食べさせるには注意が必要です。

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まつやのおかゆ 白米

まつやのおかゆの作り方

離乳食初期の作り方

本品5g(大さじ1杯強)とお湯または水40㏄を混ぜます。

出来上がり量は45gになります。

あくまで目安にはなりますが、粉末小さじ1/2とお湯小さじ1を混ぜると、だいたい小さじ1強くらいのポタージュ状のおかゆが出来上がります。

まつやのおかゆのメリット

ぬるま湯でも水でも作れる

お湯が手元に用意できていない場合でも、常温の水で作れるのはとても便利です!

特に外出時などには重宝すると思います。

アレルゲン28品目不使用

初めて食べさせるおかゆですから、アレルギーが気になるところです。

まつやのおかゆであれば、アレルゲン28品目不使用となっているので安心して利用できます。

まつやのおかゆのデメリット

取り扱い店舗が少ない

個人的な印象にはなってしまいますが、和光堂のおかゆと比べると取り扱い店舗が少ないと思います。

ネット通販などでまとめて購入する場合には気にしなくても大丈夫です。

鉄分の記載がない

カルシウムやDHAが配合されているとの記載がありますが、鉄分については栄養成分表示にも記載がありません。

鉄分をたくさん摂らせてあげたい場合には、後述のライスシリアルの商品を使うのが良いでしょう。

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ガーバー ライスシリアル シングルグレイン

※ Amazon・楽天・ヤフーに在庫がなくてもiHerb(初回購入20%OFF)に在庫がある場合があります。

ガーバーのライスシリアルの作り方

離乳食初期の作り方

大さじ 1 杯のシリアルを大さじ 4~5 杯の母乳または乳児用ミルクと混ぜます。

ガーバーのライスシリアルのメリット

鉄や亜鉛が豊富に含まれている

ガーバーのライスシリアルといえば、離乳食初期に枯渇しがちな鉄や亜鉛などの栄養素を手軽にチャージできるのが最大のメリットです。

小児科医の工藤紀子先生が執筆された書籍「離乳食は作らなくてもいいんです。」で紹介されていることでも有名です。

オートミールシリアルもある

お米のライスシリアルだけでなく、オーツ麦の入ったオートミールシリアルも販売されています。

お子さまの好みに応じて使い分けることも可能ですが、小麦が含まれていることには十分注意しましょう。

ガーバーのライスシリアルのデメリット

ミルクや母乳と混ぜる必要がある

お湯で作ることができるのは1歳以降となっていて、それまではミルクや母乳と混ぜて作ることが推奨されています。

そのため離乳食初期に使いたい場合には、和光堂とまつやのおかゆよりも手間がかかりうることに注意しましょう。

大豆が含まれている

iHerbの商品説明によると、和光堂のおかゆと同様に大豆が含まれています。

初めて食べる際にはアレルギーに十分注意しましょう。

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カインデスト ライスシリアル はじめてのおかゆ

カインデストのライスシリアルの作り方

離乳食初期の作り方

粉末小さじ2.5とお湯小さじ4を入れて混ぜます。

カインデストのライスシリアルのメリット

少ない手間で多くの鉄分やカルシウムが摂れる

ガーバーと同様に鉄分が豊富に含まれていますが、ガーバーのようにミルクと混ぜる必要がなく、お湯だけで作ることができます。

作る手間が少ないのにもかかわらず、1/2日分の鉄とカルシウムを摂れるのはありがたいですね。

アレルゲン28品目不使用

まつやのおかゆと同様、アレルゲン28品目不使用なので安心です。

名前の通り「はじめてのおかゆ」として問題なく利用できるでしょう。

カインデストのライスシリアルのデメリット

価格が高め

他の商品と比べると少し価格帯が高めです。

ただ価格以上にメリットが大きいので、買う価値がある商品だと思います。

原材料が白米ではなく玄米

原材料が発芽玄米となっていますが、玄米は離乳食初期ではNGとしている本やサイトも見られます。

ただしカインデストの公式サイトで「発芽玄米を赤ちゃんのお腹にやさしく、きちんと消化できるよう開発しました」との記載があるので、おそらく問題ないものと思われます。

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まとめ

今回は和光堂まつや粉末おかゆと、Gerber(ーバー)とカインデストライスシリアルを比較して、それぞれの作り方やメリット・デメリットを紹介しました。

それぞれの商品にメリット・デメリットがあるため、用途やお子さまの好みに応じて使い分けていきましょう。

なお、他のベビーフードについてはメーカー・シリーズごとに以下の記事でまとめていますので、気になるベビーフードがある方はぜひご覧ください。

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また、離乳食に必要なベビー用品については以下の記事でまとめていますので、これから準備を進める方は参考にしてみてくださいね。

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